ブルームバーグによると、米証券取引委員会(SEC)は5月中に暗号通貨イーサリアムを保有する上場投資信託(ETF)を承認する可能性が高いという。スタンダード・チャータードの調査レポートによると、5月23日はヴァンエックとアーク21シェアーズからのETF申請を検討する最終日である。同行は、SECが1月10日にビットコインETF10銘柄を承認したように、最終日に申請に対する裁定を下すと予想している。イーサリアムはビットコインの法的・財務的ステータスと重要な類似点があり、同様の承認パターンをたどることを示唆している。6月、SECは有価証券とみなす67のトークンのリストからビットコインとイーサを除外した。さらに、イーサはビットコインと同様に、重要な監視ツールであるシカゴ・マーカンタイル取引所で先物取引されている。
時価総額約2850億ドルのイーサは、ビットコインに次いで2番目に大きな暗号通貨である。スタンダード・チャータードは、イーサがETF承認プロセスを通じてビットコインと同様の取引パターンをたどると仮定した場合、イーサの価格は5月23日の承認予定日までに4,000ドルまで上昇すると予測している。イーサは火曜日に約2,370ドルで取引された。ただし、この価格予測は、承認に対する一般的な市場センチメントが低いままであること、インプライド・ボラティリティが誤っていること、SECが同日に複数の申請を承認することなど、複数の前提が当てはまることを前提としている。
また、スタンダード・チャータード証券は、ビットコインがETF承認後に経験したような売り浴びせをイーサが回避するとも予想している。これらの要因から、イーサはビットコインよりも承認後の暴落に対する脆弱性が低くなるはずだという。