仮想通貨テラ(LUNA)とステーブルコインUSTの崩壊を受けて、インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)は、仮想通貨市場への投資に対する警告を発した。シャクティカンタ・ダス知事は「われわれは仮想通貨について警告しており、現時点で仮想通貨市場で何が起こっているかを懸念している」と述べた。
インド準備銀行(RBI)のシャクティカンタ・ダス総裁は月曜日、CNBC TV18とのインタビューで暗号市場の低迷と暗号資産の規制について語った。
「私たちは常に仮想通貨について警告しており、仮想通貨市場で現在起こっていることを注視している」と知事は強調した。
「もし私たちがそれを規制したら、人々はその規制で何が起こっているのか疑問を持つでしょう。」
仮想通貨市場は11月以来1兆5000億ドル以上を失い、今月初めからは5000億ドル近くを失った。仮想通貨Terra(LUNA)とアルゴリズムステーブルコインTerraUSD(UST)の下落により、市場の暴落はさらに悪化した。
ダス氏は仮想通貨について「基本的に(価値が)ゼロのものだ」と述べ、さらに次のように付け加えた。
「これをどのように規制するかは大きな問題だ。これがインドの通貨、金融、マクロ経済の安定を深刻に不安定にするというわれわれの立場は依然として明確だ。」
RBIは最近、仮想通貨がインド経済のドル化につながる可能性があると警告した。
総裁によると、インド政府と中央銀行は仮想通貨に関して同じスタンスをとっているという。同氏は「われわれは政府にわれわれの立場を伝えており、政府は真剣に受け止めてくれるだろう。政府の声と声明は多かれ少なかれ一致していると思う。政府も同様に懸念している」と述べた。
ダス氏はまた、仮想通貨取引所コインベースのCEOブライアン・アームストロング氏の声明について質問され、同氏はコインベース・インドがRBIからの「非公式の圧力」により開設から数日後に統一決済インターフェース(UPI)による支払いを禁止したと主張した。
知事は「外部の個人による憶測的な観測には反応したくない」と答えた。
インド政府はしばらくの間、仮想通貨の立法に取り組んできた。財務当局者らは仮想通貨の規制について国際通貨基金(IMF)や世界銀行と協議している。インドのニルマラ・シタラマン財務大臣は4月、仮想通貨規制に関する決定は急ぐつもりはないと述べた。
一方、インドは現在、仮想通貨収入に30%の税金を課しているが、7月には仮想通貨取引に1%の源泉税控除(TDS)を導入する予定だ。
出典: Bitcoin.com
https://news.bitcoin.com/indias-central-bank-governor-warns-about-crypto-after-collapse-of-terra-luna-ust/