COVID-19パンデミックから4年弱、中国 中国の国家疾病管理予防局(NDCPA)がヒトメタフモウイルスという病気の急速な蔓延を報告したため、中国がまた公衆衛生上の危機に見舞われている。
報告書やソーシャルメディアへの投稿によると、ウイルスは国内で急速に広がっており、病院や火葬場が溢れかえっているという。
また、市民が大パニックに陥っている様子を描いた多くの動画がネット上に出回っており、病院が患者で埋め尽くされている様子や、A型インフルエンザ、HMPV、肺炎マイコプラズマ、Covid-19など複数の病原体による感染症が急増していると主張するユーザーもいる。
メディアは中国が非常事態に陥っていると伝えているが、こうした主張はまだ検証されていない。しかし、現地の保健当局は事態の深刻さを認めており、ウイルスの蔓延を注意深く監視している。
ウイルスの症状
驚くべきことに、新型ウイルスの症状は、咳、鼻水、鼻づまり、発熱、喉の痛みなど、コビド-19型ウイルスによく似ている。
どちらのウイルスも症状が似ているため、医師が患者を正確に診断し治療するのはさらに難しくなる。
ソーシャルメディアでは、肺炎や "白い肺 "の症例が増加し、小児病院に特に負担がかかっていることが報告されている。
この感染症の急増は、呼吸器系疾患が通常ピークを迎える冬季と重なることから、調査が進められている。中国国家疾病予防管理局(NDCPA)のデータによると、12月16日から22日にかけて急性呼吸器感染症が増加傾向にあり、北部の省では14歳以下の小児のHMPV感染者が急増したと報告されている。
NDCPAは新型ウイルスの監視システムを開始したと発表した。このシステムは、新興病原体を特定し、対処するための合理的なプロトコルを確立することを目的としており、Covid-19パンデミックの初期に直面した課題とは対照的である。
NDCPAは、検査機関が症例を報告し、疾病管理機関が検証し、効果的に対応するための枠組みを導入することを明らかにした。当局は、季節的に呼吸器疾患が増加すると予測しているが、全体的な患者数は昨年より少ないと予想している。
専門家のアドバイス
HMPVが流行する中、保健専門家はHMPVの治療に抗ウイルス剤を無差別に使用することに注意を促している。上海の呼吸器専門家は、HMPVの症状は風邪に似ていることが多いが、今のところワクチンはない、と強調している。
専門家は、症状の緩和と衛生や呼吸エチケットなどの予防対策に重点を置くようアドバイスした。