ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が29日、コネチカット州の自宅で死去した。中国外交部は深い哀悼の意を表明し、習近平国家主席がこの日、ジョー・バイデン米大統領に哀悼の意を伝えたことを明らかにした。
ヘンリー・キッシンジャーについて
ヘンリー・キッシンジャーは1923年ドイツ生まれ。家族とともにナチス・ドイツを逃れ、1938年に渡米。1943年に米国市民となり、対情報部隊を含む米軍に3年間勤務。
キッシンジャーはハーバード大学で学士号、修士号、博士号を取得。
1969年、リチャード・ニクソン大統領は彼を国家安全保障顧問に任命し、米国の外交政策に大きな影響力を与えた。
中国とアメリカへの外交貢献
30日、外交部の王文斌報道官は定例記者会見で、ヘンリー・キッシンジャー博士は中国国民の古くからの親友であると述べた。キッシンジャー博士は中国人民の古くからの親友であり、中米関係の開拓者であり、建設者であるとみなされている。
キッシンジャー博士は100回以上中国を訪問し、中米関係の正常化に大きく貢献した。中国国民は、彼の誠実な献身と中米関係への多大な貢献を忘れないだろう。
王文彬氏は、ヘンリー・キッシンジャー氏の死去について、中国の習近平国家主席がジョー・バイデン米大統領に弔電を送り、深い哀悼の意を表し、遺族にお悔やみを述べたと述べた。
中国訪問
かつて、北京の人民大会堂で開かれた国宴で、中国の周恩来首相がヘンリー・キッシンジャーに料理を振る舞ったことがある。
(出典:Getty Images)
1975年、北京を訪問した毛沢東はヘンリー・キッシンジャーと握手を交わし、ジェラルド・フォード大統領(中央)はそばで見守っていた。
(出典:ロイター)
2003年11月、中国国際問題研究院の招きで、ヘンリー・キッシンジャーは39回目の訪中を果たした。JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーの顧問として、キッシンジャーはウィリアム・ハリソン・ジュニア会長兼最高経営責任者(CEO)、アジア太平洋地域の経営陣とともに同行した。
今年7月には、中国の習近平国家主席と思いがけず北京で会談した!
(出典:Getty Images)