ブロブ、Reorgs、MEVブーストの役割

著者：Toni Wahrstätter出典：Ethresear.ch翻訳：goodopa、goldenfinancial

簡単な概要：

• ブロブによる遅延が大きくなるため、ビルダーはブロブを含める気にならないかもしれません。

• 非MEV-Boostユーザーは、平均してMEV-Boostビルダーよりも多くのblobをブロックに含める。

• MEV-Boostユーザーは非MEV-Boostユーザーと比べて、再編成される確率が著しく低い（詳細はMEV-Boostと再編成の項を参照）。

• ブロックあたりのblobの平均数は、Rsync-BuilderとFlashbotsのビルダーの方が、他のビルダーよりも少ない。

組換えの確率に対するblobの効果は、大きなブロック、blob、組換えに関する最近の分析で見ることができます。

以下では、MEV-Boostのエコシステムを考慮に入れ、さらに議論を進めたい。

基本的な質問です： MEV-Boostはリストラに影響するのか？もしそうなら、どの程度の影響があるのか？"

ブロブは「大きな」オブジェクトであり、大きなオブジェクトはより高いレイテンシにつながります。

• ビルダーは、待ち時間を最小化するために、ブロックをタイムスロットの後半にコミットします（「タイミングゲーム」を参照）。

• ビルダーは高いMEVの機会を獲得したいので、利用できないブロブのためにブロックを無効にしたくありません。

• 提案者は接続性が悪い（伝播の開始が遅いため）。

ビルダーは、ブロック伝搬の遅延が大きくなる可能性のあるトランザクションを含めるために、優先料金による補償を要求することができます。4844以前は、主に大量のcalldataを含むトランザクションであった。4844以降は、ブロブが遅延の主な要因となる。

 上の画像でわかるように、ブロブトランザクションは通常のType-2トランザクションほどチップはよくありません。

 これを踏まえると、blobは同じタイムスロットを争う上で、ビルダーに大きな優位性を与えない。 別の説明としては、サイドチャネルを通じて支払われる手数料のために、blobトランザクションがタイムリーに含まれるようにするための、ビルダーとロールアップ間のプライベートトランザクションが考えられます。

MEV-Boost and Reconfiguration 

MEV-Boost エコシステムは、複雑な参加者、ビルダー、リピーターの集合で構成されています。EV-Boostのエコシステムは、参加者、構築者、リピータの複雑な集合で構成されています。 その結果、MEV-Boostを使用するプロポーザは、「バニラ・ビルダー」（つまり、MEV-Boostを使用しないユーザー）よりも再設定される可能性が低くなるはずです。

上のグラフを見ても、この予想は当てはまります。 blobの数が増えるにつれて、再編成確率が増加することがわかります。しかし、MEV-Boostユーザーの再編成確率は、非MEV-Boostユーザー（バニラ・ビルダー）よりもはるかに低い。

この場合、相関関係と因果関係を混同しないことが重要です：

 ->非MEV-Boostユーザーは平均的に

MEV-Boostを使用していないユーザーは、平均してより複雑な存在ではなく、それが上の図で観察される効果をもたらしている。

この場合、MEV-Boostユーザーと非MEV-Boostユーザーのブロックごとの平均ブロブ数を比較するのは興味深い。

 上の図に示されているように、MEV-Boostを使用しないプロポーザはブロックに平均してより多くのblobを含むが、MEV-Boostユーザーはより少ない。 これは、MEV-Boostエコシステムの参加者（リピーターとビルダー）が、「スペースがある限り含める」以上の戦略を採用していることを示しているのかもしれません。

まず、ビルダーを詳しく見てみよう。

 バニラビルダー（MEV-Boost以外の提案者）が最もブロブ封入率が高く、次いで

Rsync-Builderはブロックに含まれるblobの数が圧倒的に少ないようです。

Rsync-Builderは、ブロックに含まれるblobの数がかなり少ないようです。

「『ビルダーXYはblobを検閲する』と言うのは公平か？

公平ではありません

ビルダーによって、その戦略は異なります。は異なる戦略を使います。たとえば、Rsync-Builderのようなビルダーは、低レイテンシとスピードが重要な時間スロットで競争することが多く、ブロブを持たないブロックに勝ってしまうことがあります(Selection Biasを参照)。

次に、リピーターに注目してみましょう。

上に示したように、バニラビルダーは平均ブロブ封入率が最も高い。 UltrasoundとAgnostic Gnosisの中継器がそれぞれ2位と3位で、BloXrouteの中継器がそれに続く。 Flashbotsの中継は、最も少ない数のブロブを含んでいるようです。

重要なのは、リピーターがビルダーに依存していることで、最終的に上のグラフに影響を与えるのはビルダーです。

次のステップ

PeerDAS 10のコンテキストでは、ネットワークは他のノードよりも強力で、ブロックごとに6つ以上のブロブを処理できるノードに依存しなければなりません。そのため、このトピックに関するより多くの研究を見ることは価値があるでしょう。

• Replication call: 誰かがこの分析を複製して、私の結果を検証してくれるとうれしいです。 

• 一部のビルダーが他のビルダーよりもブロブ包含率が著しく低い理由を調査してください。 

• 非MEV-Boostユーザーの再編成率を下げる: リピーターは、非MEV-Boostユーザーにブロック伝播サービスを提供し、ブロックが再編成されにくくなるようにすることができます。

 ブロブ市場はまだ発展途上であり、安定したブロブ価格はまだ発見されていません。ブロブスペースに対する需要が高まるにつれ、ブロブ取引からのチップは通常の取引に追いつくかもしれません。